冷え切った荒野の夜、少ない人間で結成された村では、
皆眠りにつく中、金属のぶつかり合う音が響いていた
「ぐっ・・・・」
「なかなかもつわねぇ、そんなでっかい剣振り回して」
暗殺者は暗闇で微笑んだ
狂ってやがる
数十分は戦っているが、
やつはあんな巨大な武器を振り回しながらまだ平気で笑う
「お前・・・程ではない」
息切れが激しい
と、同時に体力の消耗も激しく、そろそろあのバケモノを抑えられるのも限界である
今までの挙動からするとおそらく狙いはレイドだ
自分の数少ない理解者であると同時に兄弟のようなものである
俺がなんとしても守る・・・!
「時間もそろそろかな〜?」
女は武器を振りかざすと、力任せに振り下ろした
何とか反応し、重い剣で身を守る
腕と下半身の筋肉が悲鳴を上げる
「ッぐ・・・・!」
「うわぁぁぁ!!」
しばらくおびえていたのか、ロイが裏返った声で銃を乱射する
しかし、銃弾は見当違いのほうへと飛んでいく
「ん〜邪魔はしないでくれるとうれしいんだけどなぁ」
敵はゴウからゆっくり離れると、パニックを起こしている少年のほうを向いた
そしてゆっくりと進んでゆく
「来るな・・・来るなぁっ!」
「うるさいなぁ、あんまり騒ぐと消しちゃうよ?」
「う・・・やめろ・・!!」
助けに行こうにも足が動かない
クソッ!動け!
「それじゃあ・・・」
女が巨大な武器を持ち上げる
このッ・・・・・!!!
思わず目をそらそうとしたとたん、女の腕が何かにはじかれた
「!?」
カチャッという金属音がし、再び女の武器に火花を散らした
銃か!?
「人の眠りを妨げやがって!いい加減にしやがれ!!」
レイドの叫び声と同時にまた一発の銃弾が飛ぶ
女は身を守りながら徐々に後退し・・・
また笑った
「タイムリミットね〜、また今度会いましょ〜」
言葉を理解しようとする一瞬の間に敵は飛び去った
ゴウは全身にどっと疲れを感じ、その場に倒れた
まもなくして、視界は完全な闇に奪われた
第二十四話へ続く・・・・・