GOD BLADE 第十七話〜交差〜

どうしてもわからないことが一つだけ残っている
あの時、確かにモンスターは俺の胸を貫いたはずだ
なのに・・・・なのになぜ生きていたんだ
生きていたにこしたことはないのだが・・・・
ユリアの片思い(?)発覚から二日がたっていた
ゴウの救出以来、町に腕利きのハンターがいるとかいう噂が流れ始め、
ただの酒場と化していたこのギルドにも、依頼がいくつか来るようになっていた
依頼とはいっても・・・・

「お〜い、ゼラウスさんよぅ、
けんかの仲裁や落し物探しはもう飽きたぞぅ
なんか別の依頼はないのかよぉ?」

「そうは言ってもだな・・・」

つまらんものばかり・・・・
俺たちは試されてでもいるのか?
・・・また依頼が来たようだ
気の軽そうな金髪の青年が訪ねてきた

「枠あるか?」

「依頼ですね。枠ならありますよ」

「じゃあ、一つ頼むわ」

今度は何なんだ
また落し物探しか?もうこりごりだ・・・・
レイドも回復薬を使ったにもかかわらず、
相当な疲労があったらしく、まだ完全には回復していない
あまりつまらない依頼ばかりだと精神的にも疲労が・・・・
突然ゼラウスがレイド達を読んだので、
気乗りせずにカウンターへと向かった
また何か雑用か? もうやめてくれ・・・・

「君たちに最適な依頼が舞い込んだ
このユーラ国の荒野の先、
ここから東南東へ向かったところに遺跡があるのは知っているな?
コード遺跡と呼ばれている遺跡だ。今回はそこに行ってもらう」

「・・・・で?」

レイドが不満そうにたずねる

「その遺跡を調査したいのだが、
そこに不審の人影が見られたとの噂があるらしい
もしかすると、君らのような身軽さが求められるかもしれない
その人影の真相を調べてきてほしいのだ
雑用をこなしていくよりはいい仕事だろう?」

やった! ようやくまともな仕事だ!
この感じじゃ報酬も結構なもんだな・・・・
やるしかねえな!

「喜んでやらせてもらうぜ!」

あの日以来あまり顔を出さなかったユリアが久しぶりに部屋から出てきた
少々赤面気味だな・・・

「き・・・・気をつけてね」

「大丈夫さ! 俺がしっかりゴウを守って帰ってやるぜ!」

「ばっ・・・・ばか! そんなんじゃ・・・・」

「? 何をやっている? 行くぞ」

「へいへーい(にぶいヤツ・・・)」

―――荒野―――

「地図によればこのあたりなのだが・・・」

風が強く、砂嵐が起きているせいで前方がよく見えない
この荒野は、砂漠とは違って岩が多いので、
長く風にさらされていると、岩のかけらで怪我をする可能性がある
そんな怪我で動けなくでもなったら確実にご臨終だ

「ぶっ! ぺっ! 無理! 目ェ開けらんねぇ!」

「あそこに穴がある! そこでいったんやり過ごすぞ!」

彼らは、目の前にぼんやりと見える洞窟へと足を急がせた
そんな彼らをよからぬ方向へ導こうとしている者があった

「計画通り、ってか。意外と楽だったなぁ」

「ん〜、鈍いっていう言葉はまさにこのとねぇ〜」

「お前が言うかよ・・・・」

「風がやんだら計画実行だ。気を抜くな」

「りょーかい」「了解でーす」「了解だ」



第十八話へ続く・・・・・