GOD BLADE 第十三話〜追加・・・何か〜

レイドの回復は早かった
普通なら二ヶ月はかかるものを
一ヶ月足らずで完治させてしまった

「ライの話では、
 あの化け物は最近現れたものらしいのだな?」

レイドも治ったので、再び森へ調査に向かう準備をしていた
ライの手に入れた情報によれば、
レイドを攻撃した化け物はつい最近森に現れたらしく、
けが人は決して少なくないというものだった
話を聞く限り、凶暴の一言である

「ああ、それも何処でも見つかったことのないような
奇妙なやつらしい。気配もしなけりゃ足音も立てない
でもさ・・・・ゴウは前に原生生物って言ってたよな」

ゴウは悩むような仕草をした

「それなんだが・・・
本の情報とライの話とは一致しない
もちろん原生生物ではない事は確かだが、
他にも気になることがいくつかある・・・」

それこそがこれから調査に行く理由の一つであった
もう一つの理由は、ライの希望である
今回は以前のような被害を出さないために
ディンがくれた赤外線式暗視スコープを使用する
消費電力が懐中電灯などに比べて少なく、
装着も楽、サイズ調整も(以下省略)

「よぉし、準備OKだ」

「なら出発だ」

出かけようとしたとき、ユリアが駆け込んできてレイドとぶつかった

「ったあ〜、ちょっと! 危ないでしょ!」

「そりゃこっちのセリフだ!」

言い合いが始まりそうになったが、
ユリアのため息で終わった

「まあいいや、今度は私も連れてってよ
森には一度入ってみたかったのよねぇ〜」

さすがにそれは危ない

「おいおい、森ん中はモンスターだらけだぜ、きっと」

「ふえ? それほんと!?」

さすがのレイドも少々呆れ気味だ

「俺の怪我の原因だよ
しかも麻痺効果の毒までついてやがる」

「う〜ん、でもなあ・・・・」

レイドがなにやら怪しげな表情を浮かべた

「一つ提案なんだが・・・
俺の作った武器を一つやろうか?
あまり強くはないが、
うまく使えればあの程度の化けもんなら倒せると思うぞ」

ユリアの目が輝いた

「み・・・見てみなきゃ分からないわよ」

レイドが嬉しそうに地下へ降りて何かを持ってきた
トンファーのようだ

「これこそ、俺の作り出した武器のひとつ、ガストンファーだ!」

「おお〜、で、使い方は?」

レイドが指をふって見せた

「簡単簡単、普通にトンファーのように使ってもいいが、
何よりこいつの特徴である『ピストンショット』は強力だぞ〜
このトリガーを引いてみろ」

そういいながらユリアに手渡すと、
ユリアはぎこちなくいじり始めた

「何これ、硬い」

「なんだ、その程度じゃあの森なんか・・・・」

そこまで言いかけたとき、レイドが後ろに吹き飛んだ
ゴウはそれを見つめ、ユリアの持つ武器の変化に気づいた
トンファーの棒部分が前方に突き出ていた
これが『ピストンショット』・・・だろう

「グ・・ハ・・そ・・・・それでいい・・・」

(これは凄いな)

「これで森に行けるわね、さぁ、さっさと立ちなさい!」

ゴウがささやいた

(レイド、あの娘を怒らせるな
俺まで寒気がするぞ)

(だ・・ダイジョウブだ・・・これしき・・・・)

「ちょっと! 何してるの! 早く行こうよ!」

(こいつ・・・・)

(まったく、メンドクサイやつだな)



第十四話へ続く・・・・・