ふう・・・・・
ったく・・どこにあるってんだよ
あの・・・・あれ? なんだっけ?
ああ、そうだ、ミールだ
こんな薬草一本もないぞ
ゴウとは別行動しているレイドには、
ゴウから受け取ったスケッチと類似した草は見つけられなかった
第一この森は木の密度が高すぎて真っ暗だ
疲れ果ててあきらめかけたとき、奇妙な叫び声が聞こえた
「? なんだ?」
(マズイ! レイド! ハシレ!!)
「はぁ!?」
何も分からなかったが、とにかく言われるままに走った
何かの足音が後ろから追いかけてくる
・・・速い!
とても逃げ切れない
そう思ったとたんに肩に鋭い痛みを感じた
くそ! やられたか!
傷は深くないが血が出ている
何とか治療しなければ・・・!
「こんちくしょう!!」
レイドは急ブレーキをかけてすばやく振り返り、
肩にかけていたマシンガンを左手で暗闇に向かって乱射した
わざと弾が外れる箇所を作るようにして
そして右手でマグナムを取り出し、
わざと外した一点に撃ち込んだ
これはある種の基本戦術の一つである
弾幕で相手の動きを限定し、
そこにとどめの一撃をお見舞いする
レイドはしばらく二度目の襲撃に備えてマシンガンを構えていたが、
無事を確認すると、再び薬草を探し始めた
ゴウは銃声を聞いて一瞬手を止めたが、
レイドだと気づき、すぐに作業を再開した
そのとき、後ろで何かが動く音がした
反射的に振り向き、すぐに借りておいた拳銃を構えた
しかしすぐに相手が人であることに気づき、ライトに持ち替えた
その人間はここまでリーバーに乗せてきてくれたポジーという男だった
「おまえはさっきの・・・」
「いやあ、助かったあ・・・暗くて困ってたんだよ」
天然パーマの男はゴウに近づいてきて
にっこり笑った
「ちょうどいい」
ゴウはメモを取り出し、ライトを当てながら
またミールの絵を書いて渡した
「これを一緒に探してくれないか」
「ほいほい、これで暇つぶしができる」
ゴウには一つの疑問が浮かんだ
なぜコイツはこんなところに来た?
レイドは達成感でつぶされそうになった
見つかったのだ
そう、ミールが
それもたくさん
「おーい! ゴーウ! 見つけたぞー!!」
ゴウはかすかなレイドの声を聴き逃さなかった
よし、早くこの森から出よう
「この森から出るぞ!」
「よっしゃー!!」
ゴウはポジ―にも森から出るように伝えた
するとゴウはさらに森の奥へと入っていった
さっきのあれはなんだ?
あれは・・・・
さっき確かに青い光が見えた
その光の元を見つけ、覗き込んでみる
これは・・・・・!
青い光が差す広場の中央に、
何か白く光るものが落ちていた
大きな剣だ
一メートル以上はある
いわゆる、バスターソードというヤツか
何か運命のようなものを感じ、ずっしりと思いその剣を拾い上げると、
半分引きずるかのように森を出た
「ゴウ!」
レイドはゴウの姿を見ると
安堵の表情を浮かべながら駆け寄ってきた
今は人気のない裏路地でも居心地がよかった
「拾い物だ」
ゴウはバスターソードをかかげて見せた
「ほぉ、すごいもん拾ったな」
そして三人は薬草を手に、
急いでギルドへと向かった
第十一話へ続く・・・・