「た〜っだいまぁっ!」
威勢のいい声と共に扉から影が飛び込み、机に突っ込んだ
鈍い衝撃音が響いた
「何やってんだ」
「があああ・・・ってえ」
ゴウは彼の帰りが早かった事に安心感を覚えたが、
彼のやることには呆れるばかりだった
(ダイジョウブカ?)
「ん、ああ」
ゴウは彼の背中に小さな生き物がいるのに気がついた
「なんだ? その耳長ねずみは」
ライは何かに感づいたようにゴウをはっと見つめた
「なんだかよく分からんが、
ライとかいうらしい」
ゴウの顔は疑いの色を深めた
「拾ったのか?」
「信じねえかも知れねえが・・・・」
レイドは言葉を詰まらせた
「言ってみろ」
ゴウの表情にわずかな緊張がはしる
レイドは重そうに口を開いた
「・・・・・テレパシーだ」
「・・・?」
テレパシーが何なのかは知っている
暇あれば書物をあさっている彼の知識は豊富だ
「確かに信じがたい話だが、
お前が嘘をついたことはないからな、信じてやろう」
「そうか、よかった」
とりあえず知りたいこともあるが、
今はよそう
「ライ、約束だぞ」
(ワカッタ)
一人と一匹は、自作ラボに入っていった
(竜の卵の次はエスパー動物か・・・)
「ライ、教えてくれるんだろうな」
(ソウダナ・・・・ワタシハソレホドオオクノコトハシラナイガ、
テレパシーヲオウヨウシテ、オマエノアタマニヤキツケルトシヨウ)
「へ?」
ライはゆっくり目を閉じた
(リラックスシロ・・・スコシツライカモシレンガ、ガマンシロ)
レイドは半信半疑で従った
「あ・・ああ」
とりあえず疲れていたのでベッドに座る
すると、とてつもない立ちくらみに襲われ、
ベッドに倒れこんだ
「っ・・・?」
何時間にも感じられた数秒は終わり、
レイドは視力を取り戻した
深く深呼吸して何とか心を落ち着かせた
「ライ?」
レイド愛用のベッドの上には、小さな青ねずみが眠っていた。
レイドは安心したようにため息をついた
「お前は・・・」
彼はすでにある程度のことを知っていた
「・・・」
第七話に続く