「・・・・・・」
「・・・・・・なあ」
二人は機械部屋の隅でコソコソと話していた
「なんだよ」
「あの耳デカハムスターはなんだ」
「俺が知りてえよ」
機械部屋の入り口には、
耳の長い青いねずみのような生き物がちょこんと座っていた
「とりあえずおまえがどうにかしろ」
「は?」
「おまえに付いて来たんだからおまえが何とかしろ」
「はぁ・・・わかったよ・・・」
仕方なく恐る恐る近づいて、
とりあえず手で呼んでみる
(オマエガレイドダナ)
突然頭の中に声が響き、思わず後ずさりした
「・・・ッ!」
「レイド!?」
「テレパシーか?」
その生き物はレイドの頭に直接話し掛けてくるのだ
(コワガルコトハナイ)
(怖がらないやつがおかしい・・・)
(テレパシーニモソノウチナレル、イマハガマンシロ)
「いや、それ以前にだなぁ、
小動物と会話するってのが間違いなんだよ」
あまりにマイペースなその生き物の会話にレイドはついていけない
(ワタシハライ
オマエノ“シュゴシャ”ダ)
「??」
ディンにはレイドが一人でしゃべっているようにしか見えない
(オマエハチカラヲモツモノ・・・
チカラヲマモルノガワタシノシゴトダ)
「は? 俺が? どういうことだ?」
ますます訳が分からなくなる
(ココニイテモショウガナイ、オマエノイエデオシエヨウ)
「はぁ・・・おっさん、ちょっと帰るわ」
「おう、地図と赤外線スコープやるし、またこいよ」
「サンキュー。じゃーな」
ディンは耳元でささやいた
「色々気をつけろよ」
「わかってるよ、んなこと」
(ハヤクイクゾ)
「じゃ」
彼は走り出ていった
その後ろを小さな影が追う
「もう何がなんだか・・・」
第五話に続く